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ㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤ ㅤㅤㅤ ㅤ India J&K Mt.nun(7,135)

5/3〜 5 G.W. 南アルプス  仙丈ヶ岳

国内の山岳で標高第17位の南アルプス仙丈ヶ岳(3,033m)は、女性的ななだらかな山容から「南アルプスの女王」と呼ばれている。そのおおらかで重厚のあるゆったりとしたスカイラインは山頂からの眺望も良く「日本百名山」にも選定され多くの人に登られている。今回、われわれ2名は残雪の仙丈ケ岳山頂を目ざした。

5月2日 22時にJR高尾駅で梶君を塚田の車でピックアップする。
5月3日(晴れ)
戸台口先の仙流荘前の無料駐車場に午前3時に着く。バス出発までの時間、車中で仮眠をとる。8時05分発の南アルプス林道バスの北沢峠行は、この季節は歌宿までの運行となる。登山客で満席となった20人乗りのバスは、標高1,680mの歌宿まで約30分である。(8時30分歌宿着)バス停からは、戸台川の向こう側に峨峨とした山容の鋸岳の眺望が圧巻である。除雪された南アルプス林道を、長衛小屋を目指して歩いてゆく。(11時10分テント場着)テント場には、既に二十数張の色とりどりのテントが雪の上に張られている。我々はテント場のわずかに雪が解けて土の見える場所に会のテントを張った。

5月4日(晴れ)
朝5時にテント場を出発、北沢峠(標高2,030m)から小仙丈尾根ルートで仙丈ケ岳(3,033m)に向かう。水平距離往復約10km、高度差約2,000mの行程である。荷物は、アイゼンとピッケルのほか食料と雨具程度なので順調に高度を稼ぐことができる。北沢峠からコメツガやシラビソの樹林帯の中の雪道をしばらく登る。森林限界を越えると、広々と開けたなだらかな雪面の登りになる。途中ハイマツの中にまだら模様のつがいのライチョウを見つける。小仙丈ヶ岳(標高2,855m)8時30分着。一部雪のナイフリッジ状の小袖丈尾根から仙丈ヶ岳山頂へ(標高3,033m)9時57分着。山頂には十数人の登山者がいた。登山者の多くは、山頂の花柄の図案の標識と共に思い思いに記念写真を撮っていた。山頂には、1時間ほど滞在した。仙丈ヶ岳の藪沢、小仙丈沢、大仙丈沢の三つのカールが山容を引きしめている。山頂からは残雪の南アルプスの山々を、手に取ることができるほどの近さで眺望が楽しめる。北に甲斐駒ケ岳に続く鋸岳、北東に甲斐駒ケ岳、東に鳳凰三山、南東に白峰三山、そしてそれらの奥には富士山、中央アルプス北アルプスまで望むことができた。ゴールデンウィークなので山頂から大仙丈カールをスキーで滑降する数人のグループもいた。10時57分に下山開始。下山ルートは登山ルートと同じとする。下山途中で梶君の雪上講習(ピッケルによる滑落停止、雪面確保)を約2時間おこなう。長衛小屋テント場15時45分到着。登頂を記念してビールで「乾杯」!
5月5日(快晴)
朝、小鳥たちのさえずりで目が覚める。長衛小屋テント場5時45分出発。歌宿からのバスの時間を確認する。7時ちょうどのこと1時間15分でバス停まで間に合うか。急ぎ足でバス停に向かう。何とか混雑しているバスに間に合う。7時30分仙流山荘到着。塚田の車で帰路につく。 (梶、塚田(記) )

コースタイム
(5月3日)仙流荘駐車場(8:05)−(南アルプス林道バス)−(8:30歌宿)〜(11:00)仙水峠〜(11:10)長衛小屋テント場
(5月4日)長衛小屋テント場(5:00)〜(5:15)北沢峠〜(5:50)二合目〜(6:45)四合目〜(7:20)大滝ノ頭(五合目)〜(8:30)小仙丈ヶ岳〜(8:55)八合目〜(9:57)仙丈ヶ岳山頂(10:58)〜(11:30)八合目〜(12:30〜14:00)雪上訓練〜(14:05)大滝ノ頭〜(14:20)四合目〜(15:45)長衛小屋テント場
(5月5日)長衛小屋テント場(5:45)〜(7:00)歌宿(7:01)−(南アルプス林道バス)−(7:30)仙流荘駐車場

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