元会員の会!

元会員・現役さんも投稿・掲載 ブログです。

ㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤ ㅤㅤㅤ ㅤ India J&K Mt.nun(7,135)

「わが故郷へ」東北 阿武隈高地 霊山~窓ノ倉山~ツボケ山~次郎太郎山

 歳を重ねると「郷愁に駆られる」と良く言われるが本当かもしれない。数年前から福島県の霊山から阿武隈高地の尾根を20km位になるが歩き、生まれ育った丸森町に繋ぐとの思いがあった。阿武隈高地の末端になるのでここまでの山々を巡って楽しみたいとも常々思っていた。

 11/14(月)千駄ヶ谷駅(16:50)車両⇒首都高⇒常磐道⇒相馬IC⇒霊山登山口(21:58)(車中泊22:30)

 仕事先から車を飛ばし霊山の登山口に夜に着いた。外は2℃だ。

11/15(火)曇り一時雨:霊山登山口(05:50)⇒霊山(825m)(07:20)⇒古霊山(10:00-10:11)⇒窓ノ倉山(12:02-12:12)⇒松坂峠(1,356m)(14:00)⇒幕営地、P550m(16:10)⇒消灯(19:15)

 夜明けと同時に出発する。紅葉の名所だがもう終わりになっている。登山道は護摩壇などの奇岩を巡りながら登って行くがやがて、多数の寺院、城郭跡の霊山に辿り着く。3回目だ。左に吾妻連峰、右に蔵王連峰が見える20分下ると日枝神社奥宮に着き、いよいよ藪漕ぎになる。最初は赤ペナントがふんだんに有ったが突然にゼロになる。それと同時にかすかな踏み跡(獣道かも?)も無くなる。方向は尾根通しだがスマフォが手放せない。クマザサ帯になり左手にスマフォを持ち、右手でその都度手袋を外し指紋認証でONの繰り返しで、そのうち防水手袋を落としてしまった。樹林帯になり尾根沿い4ピッチで古霊山に着く。雨が降ってきた。雨具を着て派手なペナントに導かれ三股の右尾根を下降する。これが大間違いで右に行き過ぎ、大きく左方向に戻り尾根に戻った。しかし棘の木が多く時間をロスする。笹ノ峠で仙台から来た8人連れと遭遇ちょっと雑談する。少しの踏み跡を登ると丸森町最高峰の窓ノ倉山(675.4m)だが展望は良くない。雑木林から雁形山を過ぎ少し開けてきて踏み跡もまばらになりようやく県道の松坂峠に着く。右が丸森町筆甫、左が福島県梁川町だ。ここからが最大のクマザサ藪漕ぎ登りで踏み跡は全くない。足に棘は刺さるし、笹は高いし中々進まなかった。それに加えて靴底が剥がれてしまったがナイフ用のシュリンゲで縛り付ける。長い藪を抜け標高550mのピークにカラフルな落ち葉の寝床があったので今宵の宿とする。

 11/16(水)晴れ:幕営地(05:33)⇒ツボケ山(11:02-11:13)⇒次郎太郎山(13:20-13:26)⇒川田島登山口(14:23)車両⇒霊山、車両回収(15:05)⇒丸森町筆甫、同級生宅泊り(15:50)

 夜は風もなく、気温も低くならず快適な夜で熟睡した。最初はP565mに登って踏み跡に沿って下りクマザサ帯を進んでスマフォを見たらまた道間違いで獣道を進んだらしい。15分位進んでしまった。P565mに戻り四つの支尾根の左側を降りてルートと思える尾根に戻った。昨日からのこの高地の藪漕ぎ状況は高木、中木の下草の無い樹林帯は歩きやすいが、雑木林は枝があってザックもひっかかり歩きにくい。頭を越すクマザサ帯が最悪でかき分けながら進むので最悪。またブッシュ帯でツタに引っ掛けて2回転倒、棘の木では手、膝下から太ももまで何回も刺される。ブッシュを進みやがて羽山への登山ルートの一部に合流しやがて左が切れ落ちた急斜面尾根を下り筆甫と梁川町を繋ぐ県道に出た。周囲に沢山の柿の木に実がなっているがニュースでも取り沙汰されているが実が丸くならず二つ、三つ、四つに分かれて成長しとても商品になるのは一割、二割だそうだ。原因はいまだ不明だそうです。古い林道を上がり雑木林に入り尾根を越すとツボケ山が見えてくる。下って民家の竹林から上がりまた下ってクマザサをかき分け上がった所がツボケ山(487m)だった。見晴らしはいまいちだが思い出深い山だ。ここに来たかった。北方向に阿武隈川でその対岸が生まれ育った耕野地区だ。小学校の遠足で渡し船に乗り川を渡りこの山に登ったのはもう半世紀前だがしっかり覚えている。下山して林道を30分下ると県道に合流し、また登って行くとまもなく段田原峠となり左折して右の緩傾斜を登って行くと電波塔にぶつかり6基目が次郎太郎山(529m)である。阿武隈の山々の展望が良い。1時間で東面の藪漕ぎして下り川島田地区に下山する。連絡してあった同級生に迎えに来てもらい、霊山に車を回収に行き同級生宅に戻り、6帖位の大きな浴室の一番風呂をいただく(歴代の村長、町会議員の家)。両手、両足の太腿付け根から脛まで棘やらブッシュの傷が30か所位ある。やがて続々と小中学校の同級生が集まり芋煮会が始まる。女性軍の手料理、親しい友と小さい頃、山の話等夜中まで盛り上がった。

この阿武隈高地は全体的に標高、距離から筑波全山縦走に似ているが、筑波は全て登山道、車道を歩くがこちらは登山道が全行程の15%位しかなくあとは全て道なき樹林帯、雑木林、クマザサ、ブッシュ、薮である。でも好きだなあ、こういう山も、楽しかった。(山口)

 11/17(木))丸森町筆甫(13:15)車両⇒常磐道新地IC⇒圏央道牛久阿見IC⇒自宅(18:18)

 

 

 

AB