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北ア 屏風岩 他

思い出の山行
1980.12/28〜1/6 北アルプス前穂高岳屏風岩、青白ハング下部蒼稜〜上部鵬翔ルート〜前穂高岳北尾根八峰(山口(29),川内(27),渥美(26))

: T4テラスで確保する山口

当時のメンバーだった渥美から写真が送られてきたので当時の記録をを書いてみた計画では屏風岩蒼白ハング〜前穂岳四峰正面壁都立大ルート〜滝谷〜硫黄尾根下降であったが昭和58年豪雪の影響大で、一週間以上頑張ったが前進適わず北尾根八峰から下降した。
12/27:新宿発急行アルプス17号に乗る。
28:降雪(大雪警報)松本駅からタクシーで沢渡下車。積雪50cm。06:30に歩きだす。釜トンネル先の雪崩地帯では積雪も100cm位なので20人位で猛ラッセルで通過する。大正池では1m20cm位。なかなかピッチが上がらない。積雪はカーブミラーの下まである。横尾には18時過ぎに着く。冬期小屋は満杯だが何とか入れた。
29:吹雪(-16℃)06:15に小屋をでた1ルンゼに向かったが何と腰を越えるラッセルである。他数パーティと交互にラッセルで前進するが途中であきらめ小屋に引き返し停滞とする。
30:(曇り) 05:30に小屋を出て順調に進みT4尾根末端に着く。08:40に3番目に取り付きT4には14:00に着く。渥美がFIXに向かうが先行パーティの落雪で全く登攀不可能状態。暗くなってきたので下降し雪壁を削ってビバークする。蒼稜1、東稜2、雲稜1、東壁ルンゼ1パーティいる。
31:(翎後曇り) 07:30に登攀開始。T4テラスに11時。蒼稜ルートを3ピッチ登り行動終了。
1/1:(翎れ )07:30に登攀開始。屏風岩は川内オールトップなので空身で登り後続は荷揚げとユマーリングで登るがルートが曲がってる所もあり時間が掛かる。高度感は最高である。途中からヘッドランプの登攀になり終了点は22時なってしまった。廻りの状況も分からず垂壁に横に張り出した樹木に三人腰を降ろしセルフビレーを取って垂壁に背もたれツゥェルトを被って寝た。(23時就寝)
2:(吹雪) 08:10ビバーク地を出て吹雪の中、コンテと腰までのラッセルを繰り返し雪壁を登る。最低コルには13時に着いたが吹雪が強くなり雪洞を掘ってビバークする。(15:00)
3:(吹雪) 昨日と同じような降雪と吹雪。ニュースでしばらく西高東低の冬型が続くとのことなので「八峰まで行ってねばろう」ということで10:50に出るが斜面では胸までラッセルである。八峰には13:20に着いたが2人パーティ×2組、7人パーティが下山準備中であった。しきりに北アルプスの遭難の話をしていた。相変わらず降雪がすごいので雪洞を掘って入る。ニュースでは低気圧が3つ有り2回目の大雪警報が出た。
4:(吹雪) 1ルンゼ〜四峰敗退パーティが降りてきたので渥美も下山(09:40)することに。残る2人で5日分の食料があるので様子を見る。天候が同じだったら下山する事にする。しかし良く降るし荒れるなあ!  
5:(吹雪-22℃) 雪止まず下山決定。07:40に撤収下山。八峰からの下山は過去に何回も雪崩れてる要注意場所である。腰上までの積雪で怖い。徳沢園冬期小屋で休憩し、明神池から上高地に14:25に着く。売店の2階を寝床に決め込む。
6:(吹雪) 相変わらずの天候の中、上高地〜釜トンネル〜沢渡〜松本〜新宿で合宿を終えた。(山口 記)
 
後記:下山後、翌日から3日間で川内と松木沢の氷を楽しんだ。

AB