低気圧からの脱出
正月の南アルプスは天気良さそうなので甲斐駒ヶ岳からまだ行ってない鳳凰三山を4日で計画。30日夜日野春駅に泊｡31日：6時に駒ヶ岳神社を出て黒戸尾根から七丈の幕場（10張）に2時到着。例年になく積雪多く左また大滝は埋没してるそうだ。1日：‐18度、快晴。5時20分発。元旦御来光が良い。甲斐駒ヶ岳からは八ヶ岳､仙丈岳､北岳からの南アルプスが一望。他のパーティーは誰も北沢峠に行かない。風が強くなったが何なく仙水峠に降り、栗沢山に登りだす。アサヨ峰から1時間で樹林帯に入り幕営16時。2日：夜中から風が唸っていたが起きてびっくり。樹林からトレースから真っ白。考えた末戻る事にした。トレースもペナントも全く分からない樹林帯を抜けると左から猛烈な雪つぶて。右はずっと雪庇。何回も風で倒される。風を避ける所も無くアサヨ峰から栗沢山とたどり3時間位で下降に入る。樹林帯で初めての休憩。ほっとする。仙水峠へのトレースも途中から全く無く道を外れ何とか登山道に出る。北沢峠〜廃屋となった丹渓山荘に降りると延々と河原歩き。戸台手前1時間に駐車場があり、此処まで10時間。車で小淵沢迄送ってもらい登山終了。頬は1度、両足は2度の凍傷を受けた。低気圧は下山してから正式に分かった。(山口)
