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北ア 焼岳〜西穂〜奥穂〜北穂〜槍ヶ岳

今年の夏合宿は会津沢登りの予定だったが天候不良で中止になり、急遽変更して穂高岳の馬蹄形登山とした。計画は3泊4日だが目標は2泊3日とし、荷物は軽量化して水3,5ℓ含めて13,5kgに収めた。当初、新中の湯温泉から焼岳にルートを取る予定だったが、8/10に焼岳小規模噴気確認が有ったばかりなので無理をせず上高地からのルートに変更した。

3/12:23:00 JR松本駅に前泊する。
3/13:04:00タクシーで上高地の帝国ホテル前下車。天候晴れ。05:24に35kmの行程スタートする。林道から焼岳登山口となり緩やかな樹林帯から梯子の連続を登り尾根を越えると焼岳小屋(2,030m)に着く。樹林帯のアップダウンを繰り返すと右から上高地のルートが合流しまもなく西穂山荘(2,367m)に到着する(11:38)。ロープウェイからの登山者も合流するので人、人の波。西穂高岳迄は3時間の距離だが相変わらず登山者は多い。独標を過ぎると奥穂高岳から南岳迄は全て岩の世界になる。ガスが出始め視界が悪くなり、八ツ目の岩峰の西穂高岳(2,909m)には15:07分に着いた。ここから奥穂高岳までは6時間半かかり、幕を張れるのは限られた数ケ所しかない。最悪、腰を降ろせば寝れるので気は楽である。頂上から岩溝の長―い鎖でコルに降り又登り返すと標識は無いが赤岩岳(2,880m)の頂上と思われる。ツェルト張れる位の岩畳になっているので寝床に決める(15:50)。今日で登山日数が延べ1,000日の記念日になった。
3/14:夜中に雨が降っていたが長くはなかった。3時に起きて3時半に外に出ると笠ケ岳、槍平、槍ヶ岳奥穂高岳前穂高岳と動く灯が見える。04:12に出発。間ノ岳〜天狗岩〜天狗のコルと進み、ジャンダルムは左から往復。ロバの耳もそうだがこれまでⅢ級のクライムダウンが数か所ある。最後に馬ノ背を越すと人ごみの奥穂高岳(3,190m)には08:42に着いた。やはり岩場は時間が稼げる。穂高岳山荘で水を補給し涸沢岳へ登り、最低コルへ鎖場を降りツルム、ドームを過ぎると北穂高岳(3,105m)には12:20に着いた。ガスが出始めてきた。大キレットに降り飛騨泣き〜長谷川ピーク〜梯子と鎖の連続をこなすとまもなく南岳小屋には16:00に着いた。ここの天幕場もそうだがこの時期、西穂山荘、奥穂高山荘、槍ヶ岳山荘幕場も昼には満杯になるそうだ。幕場の一番下にツェルトを張った。夕方から小雨が降り始めてきた。今日も18時過ぎには寝床に着いた。
3/15:02:30起床。今日は上高地まで12時間35分と槍穂先の渋滞も有り、今日中に帰宅したいので気合を入れて03:54に幕場を出る。小雨と濃いガスで視界10m位。大丈夫かなあ?と思う。しかし、登山道には新しい白ペンキの◎印が10〜20m間隔であるので道に迷うことはない。一応、磁石で確認はした。南岳(3,032m)〜中岳(3,084m)下で夜が明け、知らないうちに大喰岳(3,101m)から飛騨乗越を過ぎ槍ヶ岳山荘に06:30に着いた。直ぐ穂先に向かい、濡れた岩ながら渋滞も無く槍ヶ岳(3,180m)に06:44に着いた。残念なだらガスで廻りは見えないが「ここまで来た」と言う感慨がある。登り13分、下りがちょっと詰まって17分で山荘に戻り直ぐ下山。雨も上がり1時間半毎に休憩して、横尾から雨が降り出し徳澤〜明神〜上高地には13時50分に着いた。16時の松本行きバスに乗り千葉の自宅には23時頃着いた。満足の3日間だった。(山口)

ちょっと振り返って:
①交通の変化かつては、上高地に着くと乗り合いでタクシーで松本に向かったものだが、定期バスとの関係からば「松本はバス切符を買ってくれ、バス会社と喧嘩になる」と断られた。ラッシュの上高地のおかげで2時間待ちとなった。
西穂高岳〜槍ケ岳間の登山者のヘルメット着用今回、ヘルメット持参は眼中になかったが、気が付くと登山者の10人中1〜2人だけがノーヘルだった。これは近年、安全意識の高まりからこの地域では「ヘルメットを着用しましょう」の周知と、各山小屋で500円〜1,000円で貸出してることが結果に繋がってると思う。

AB