元会員の会!

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ㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤ ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ ㅤㅤ ㅤㅤㅤ ㅤ India J&K Mt.nun(7,135)

北ア 白馬鑓温泉〜唐松岳〜餓鬼山尾根下降

7/28:猿倉〜白馬鑓温泉
前夜、8人で新宿をバスで出発して朝、信濃大町駅から電車に乗り白馬駅でバスに乗り換え猿倉(1230m)に着く。登山指導所で計画書を提出するが担当者に「トロッコ電車は動いていないよ。どうやって帰るの?」と言われる。7月中旬ネットで確認し、昨日も祖母谷温泉にも確認しているので再度電話して教えてあげた。長野県側のお粗末さにあきれかえる。08:00に小雨の中出発して樹林帯から小日向のコルを越えると水芭蕉ニッコウキスゲ等の花が出現する。杓子沢の手前の尾根を回り込むと彼方の霧の中に白馬鑓温泉が見える。短い雪渓を二つ越え、三つ目の雪渓は下ってから長い雪渓を登ると白馬鑓温泉(1,975m)に到着する(14:10)。設営してから露天風呂に入り、天気は良くないが天空の湯を楽しみ、全員で夕食して早々と床に着く。
7/29:白馬鑓温泉唐松岳
04:25に白馬鑓温泉を出発する。時々小雨がぱらつき視界は良くない。急な尾根を登るが岩場の鎖場が続き気が抜けない。傾斜が落ち緩やかな登りになるとチングルマの群生が見事である。08:00頃縦走路に出て、ここで白馬岳〜清水尾根下降〜祖母谷温泉と我ら、キレット唐松岳〜餓鬼山尾根下降〜祖母谷温泉パーティに分かれる。天狗山荘〜天狗ノ頭迄は雨。天狗ノ大下り〜キレット〜1峰〜三峰と鎖場の連続だが、2001年以来なので記憶はおぼろげである。すれ違う登山者にまた「祖母谷温泉は通行止めと書いてありますよ!」と言われる。ガスッているので高度感も大パノラマも望めない。唐松岳(2,696m)には14:35分に着くが誰もいない。また雨が強くなりすぐに唐松山荘に入りテント申し込みと次の行動予定を記入し水を購入する。その後、「祖母谷パーティには最新情報の説明が有ります」と言われる。小屋の中川氏からの説明は感動するものであった。「表向きは、登山道整備が終わってないので通行止めであるが、祖母谷温泉主人からお客3名が下山すると連絡あったので2ケ所の急峻な雪渓を昨日、ロープ整備とスコップとチェーンソーでひな壇にした」と言うことであった。丁重に御礼を申し述べた。テントは随分と下であるが快適に張れた(16:00)。
7/30:唐松岳〜餓鬼山〜祖母谷温泉
03時に起床して灯が付いた唐松小屋を見上げると霧の中に幻想的な光景だった。04:45にテント場を後にする。第一雪渓はやはり急でカットしてあったが外形していいたので登り返した。第二雪渓はもっと急であったが素晴らしい幅広ひな壇に仕上がっていた。その後は鎖場、ロープもしっかりしていて特に岩のトラバースは鉄筋棒が打ち込んでありヨーロッパ的であった。大黒銅山跡地手前(2,130m付近)でパートナーが草付に回転して滑り落ち樹木にぶつかり頭部から出血したが止血して無事でホットする。餓鬼山(2,157m)には09:53分に着く。清水尾根パーティとシーバー交信が出来たが随分遅れてる。急峻な梯子を下降して避難小屋、餓鬼の田圃、水場を経て河原に出たがここからが大変だった。草刈りのしてない強い傾斜面の踏み跡を探しながら延々と1時間半ものトラバース道であった。祖母谷温泉(780m)には14:45分に着く。忘れ物、怪我ロスを引くと8時間行動である。清水尾根パーティも清水平でルート迷いのロスもあったが19時前には到着した。祖母谷温泉の心地よさと長時間歩いた高ぶりとで夜遅くまで話し込んだ。
7/31:祖母谷温泉欅平
早朝に起き、源泉を見学したり温泉に浸かったりして朝食後08:25に宿を後にする。40分程で欅平駅に着いてトロッコ列車に乗り、宇奈月温泉〜新黒部から北陸新幹線に乗り各自帰宅する。( 山口他 1名 )

後記:雨のキレット通過、餓鬼山尾根下降は足並みの揃った者しか行けない。最後の草付斜面も落ちたら終わりのルートである。シーバー交信、ドコモが通じなくてもライン交信が出来る場合が有ることを知ってほしい。最後に治療して下さった祖母谷温泉の皆様、我々二名の為にルート整備して下さった唐松山荘の方々に重ねてお礼申し上げます。

AB