久々の11月初旬の後立山｡多くのルートから登った白馬岳は今回､祖母谷温泉からの清水尾根を選んだ｡
11/3：前日の高速バスで富山に着く前から予報通りの雨｡欅平についても強い雨｡廻りを見ると1000mちょい上まで雪が降りてた｡昼過ぎ雨の中出発し､祖母谷温泉(780m)に着き温泉と料理の匂い誘われ泊まることに決定｡山行前の温泉泊まりは初めてで岩魚の骨酒まで頂く｡
11/4：朝方まで雨が降ってたので6時に出発する｡林道から名剣沢に入り登山道になるが1100m位から紅葉の樹林に雪が積もり太陽で溶けて雨あられと落ちてくる｡この登山道は左の名剣山､百貫山の1900mの側面を巻きながら登るので仲々高度が稼げない｡まして21kg荷物と少しずつの積雪が邪魔をする｡不帰岳の避難小屋(1980m)に着く頃には雪も膝中位になり夏時間の5時間を9時間半費やした｡小屋は鉄骨プレハブの立派な建物で温泉の主人の教えの通り空けられ中に入った｡15分先の高台で検討し､白馬鑓温泉は新雪雪崩の恐れ､栂池はリフトが動いてないのでトレースは期待できない｡明日荷物を置いて白馬岳往復とするが､清水岳到着をリミット10時とする｡
11/5：4:20に出発｡清水岳迄は夏道2時間30分だが少し歩くとワッパが欲しくなった｡2200m位で森林限界になり太陽も最初に剱岳に注ぎ､裏銀座から後立山連峰迄雪で白い｡清水岳の登りは緩やかな所もあるが積雪は吹き溜まりで股下位あり進まない｡結局10時に清水岳頂上(2.603m)到着｡白馬岳迄は2時間15分だが行ける所まで行こうと思った時大事件が｡70m上から､人が降りて来たのかな？野犬？熊？先頭の巨大な頭形は正しく猪一頭と子供猪4頭｡2600mで猪？こちらに歩いてくるので笛を吹ても､大声をあげても進んでくるのでピッケルを回しながら大声で叫ぶとようやく登山道を戻って行ったので一安心｡登る気も無くして下山する事に｡3時間で避難小屋にもどる｡16時頃には寝た｡
11/5：夜中から雨だったが止む気配なし｡4時小屋を後にして4時間半で祖母谷温泉に戻り､御主人夫妻に下山届と避難小屋使用のお礼を述べる｡今日が小屋終いだそうだ｡1人でたっぷりお湯につかり下山した｡また来年こよう〜この温泉と清水尾根と唐松岳突き上げるお目当てに｡(山口)
